このページでは万が一、車検切れで自賠責が切れた車で事故を起こした場合、どんなリスクを負うことになるかを紹介します。
車検切れの車を運転すること自体、本来あってはならないこと。それでも、もしも運転して事故を起こしてしまったら──。
車検切れだと自賠責保険も切れている可能性大。従って自賠責の対人補償や対物補償は適用されません。賠償金が実費になるのは当然として、対人事故だった場合、被害者により大きな迷惑をかけることにもなります。車検切れの車を運転することは違法行為なので、事故を起こさなければいいわけではなく、絶対にしてはならないことと認識してください。
なお、仮ナンバーを借りれば車検切れの車でも公道を運転することができます。この場合でも自賠責保険は必須条件。業者などが移動目的でかける場合は5日でもいいのですが、車検取得を前提とした仮ナンバーだと25ヶ月分で自賠責をかけることになります。この費用は乗用車なら31,880円です。
車を複数台乗り継いでいるヒトなら車検満了日と任意保険の満了日は異なるケースが多いでしょう。そのため、車検切れでも任意保険の契約が残っていれば事故は補償対象となります。これは、車検切れが任意保険の免責事項にあたらないから。とはいえ、違反を承知で運転すること自体、重大な過失があるともいえるので、保険金を減額されたりする可能性もあります。
一般的に対人補償と対物補償は任意保険の契約内容が実行されますが、人身傷害保険や車両保険は重大な過失によって補償対象外になるケースもあるので注意してください。
車検も自賠責も切れていることを知っていて運転している際に交通事故を起こしてしまった場合、通常以上に慌ててしまうと思います。しかし、警察に連絡をして、交通事故証明書を必ずもらいましょう。
軽い追突事故などで、うやむやにすると、後から延々と体の不調について金銭の要求をされるなんてケースもあるようです。